八街(読み)ヤチマタ

デジタル大辞泉 「八街」の意味・読み・例文・類語

やちまた【八街】

千葉県中部の市。下総台地にあり、明治初期に開拓された東京新田の8番目の地域であった。ラッカセイ産地。住宅地化が進む。平成4年(1992)市制。人口7.3万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「八街」の意味・読み・例文・類語

やちまた【八街】

千葉県中部の地名両総台地の中央部を占める平坦地にある。江戸時代、幕府直轄の放牧地として、小間子(おまご)牧・柳沢牧が置かれた。落花生をはじめ、農産物集散地。平成四年(一九九二)市制。

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改訂新版 世界大百科事典 「八街」の意味・わかりやすい解説

八街[市] (やちまた)

千葉県中央部の市。人口7万3212(2010)。1992年市制。下総台地の中央部に位置する。中世からの馬牧であり,江戸時代には佐倉七牧のうちの柳沢牧と小間子牧があった。1869年(明治2)に東京の豪商が東京府下の窮民救済のため下総開墾会社を設立して開墾事業を始めたが,このとき,第8番目の開墾地の意味で〈八街〉という名がつけられた。中心集落は総武本線の開通後,駅を中心につくられ,農産物集散地として発達した。県下有数の野菜産地で,明治20年代に導入されたラッカセイの生産は全国一である。近年はスイカショウガなどの生産がふえ,サトイモ,サツマイモなどの生産も多い。酪農,養豚など畜産も盛んである。全国唯一の落花生育種試験場(現,千葉県農業総合研究センター育種研究所落花生試験地)がある。1980年代から通勤住宅地化が進み,人口増加が著しい。市の南部から古銅印〈山辺郡印〉が出土している。国道409号線が通じる。
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