公用人(読み)コウヨウニン

デジタル大辞泉 「公用人」の意味・読み・例文・類語

こうよう‐にん【公用人】

江戸時代大名小名の家で、幕府に関する用務を取り扱った役。
明治初年、各藩で、それ以前の留守居役にあたる職務を執り行った役。

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精選版 日本国語大辞典 「公用人」の意味・読み・例文・類語

こうよう‐にん【公用人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、大名、小名の家で、幕府に関する用務をつかさどる人。また、その役職
    1. [初出の実例]「石見守が公用人(コウヨウニン)詰所へ参って居ったれば」(出典歌舞伎黄門記童幼講釈(1877)七幕)
  3. 明治元年一八六八)八月二〇日から同三年九月一〇日の藩制改革まで、諸藩に設けられた藩と中央政府との折衝、連絡にあたる役職の人。また、その役職。もとの留守居役にあたるもの。
    1. [初出の実例]「薩摩の公用人(コウヨウニン)政府内意を聞て私の処に報知して呉れたには」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉雑記)

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