…例えば,宮城県の二,三の郡部の小字名についてみれば,2字の小字名は全体の4割程度である。つぎに《地方凡例録》の〈字之事〉によると,〈是は田畑其外山林野地等にても,地所の小名(こな)を字(あざな)と云,口上にては名所(などころ)とも,小名とも,下(さ)げ名とも申せども,帳面証文等に認るには字と書ことなり〉と記されている。また《玉勝間》に〈あざ名といふ物の事,其の外にも田地の字,何の字くれの字などいふも,皆正しく定まれる名としもなくて,よびならへるをいへり〉とある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」