兵革(読み)ヘイカク

デジタル大辞泉 「兵革」の意味・読み・例文・類語

へい‐かく【兵革】

《「兵」は刀・槍などの武器、「革」はよろいかぶとの意。古くは「へいがく」とも》
戦争のための武器・甲冑かっちゅう兵甲
戦争。たたかい。
「―しづまらば」〈平家・七〉

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精選版 日本国語大辞典 「兵革」の意味・読み・例文・類語

へい‐がく【兵革】

〘名〙 (「へいかく」とも)
① (「兵」は槍・刀などの武器、「革」は甲冑(かっちゅう)などの武具の意) 武器および武具。いくさの道具。兵甲。ひょうがく。
読史余論(1712)二「三井・興福の僧徒等も、ややもすれば兵革を動して朝威を蔑如せしと見へし」 〔孟子‐公孫丑・下〕
② たたかい。戦争。干戈。ひょうがく。
続日本紀‐天平宝字二年(758)八月丁巳「天子念、則兵革災害不国裏
※平家(13C前)七「兵革(ヘイガク)(高良本ルビ)しづまらば」 〔詩経序‐鄭風・出其東門

ひょう‐がく ヒャウ‥【兵革】

〘名〙 (「ひょうかく」とも)
① いくさの道具。武具。へいかく。
色葉字類抄(1177‐81)(「ひ」の部)「兵革 武芸部」
② 戦争。戦乱。へいかく。
※高野本平家(13C前)一「鳥羽院御晏駕の後は、兵革(ヒャウガク)うちつづき」

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普及版 字通 「兵革」の読み・字形・画数・意味

【兵革】へいかく

武器。また、戦争。〔史記、秦楚の際の月表〕秦し、兵革の休(や)まざるを患ふるは、るを以てなり。是(ここ)に於て尺土の封無く、名を墮壞し、鋒(ほうてき)を銷(と)かす。

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