具足始め(読み)ぐそくはじめ

精選版 日本国語大辞典 「具足始め」の意味・読み・例文・類語

ぐそく‐はじめ【具足始・具足初】

  1. 〘 名詞 〙 武家で、男子が元服してはじめて甲冑着用すること。また、その儀式。武功ある人を具足親とし、具足の着用が終わると、男子は張弓弓杖にして左の足で三度拍子を踏み、南向床几に座し三献を受けた。ふつう一二、三歳の頃に行なわれ、その儀式は出陣の法に準じ、肴の組様は帰陣の法に準じたという。
    1. [初出の実例]「信長公の嫡男奇妙公御具足初に、信長御同心なされ」(出典:信長公記(1598)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android