精選版 日本国語大辞典 「冀」の意味・読み・例文・類語 き【冀】 中国の地名。[ 一 ] 古代の九州の一つ。現在の河北・山西両省、および河南省北部。[ 二 ] 春秋時代の国名。今の山西省河津県。[ 三 ] 河北省の別名。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「冀」の読み・字形・画数・意味 冀16画 [字音] キ[字訓] ねがう・こいねがう[説文解字] [金文] [字形] 象形鬼の正面形である異に、角形の頭飾のある形。〔説文〕八上に「北方の州なり」と冀州の名とし、また異(い)声とする。頭飾の形を北と解したものであろうが、形も声もともに合わない。(き)は角飾ある神像で、楽祖と伝えられ、舞踏している形。冀は魁然として坐する形。字を冀求の意に用いるのは、覬・希・などの語系に属する仮借の用法であろう。[訓義]1. 神像の坐する形、大きい。2. 覬・希・・幾と通じ、ねがう、こいねがう。3. 古代の九州の一、冀州。今の河北の地にあたる。[古辞書の訓]〔名義抄〕冀 ネガフ・コヒネガハクハ・ノゾム・イハンヤ・イヤシ[声系]〔説文〕十上に冀声として驥を収め、「千里の馬なり」という。〔説文通訓定声〕に冀州の地に産する馬であるというが、騏驥は馬の形状や毛色による名であろう。[語系]冀kiei、覬kii、希xii、kitは声近く、希求の意において通用する語である。[熟語]冀願▶・冀求▶・冀闕▶・冀倖▶・冀幸▶・冀心▶・冀図▶・冀馬▶・冀方▶・冀望▶[下接語]画冀・希冀・僥冀・徼冀・幸冀・窃冀・非冀・不冀 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報