内染司(読み)ナイセンシ

デジタル大辞泉 「内染司」の意味・読み・例文・類語

ないせん‐し【内染司】

律令制で、宮内省に属し、御用の染め物のことをつかさどった役所うちのそめもののつかさ。

うちのそめもの‐の‐つかさ【内司】

ないせんし(内染司)

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精選版 日本国語大辞典 「内染司」の意味・読み・例文・類語

うちのそめもの‐の‐つかさ【内染司】

  1. 〘 名詞 〙 令制における官司一つ。初め宮内省に属したが、大同三年(八〇八)、中務(なかつかさ)省縫殿寮(ぬいどののつかさ)に併合された。供御染物の事をつかさどった。職員に正(かみ)、佑(じょう)令史(さかん)各一人、染師二人、その他がある。
    1. [初出の実例]「内染司 正一人」(出典:令義解(718)職員)

ないせん‐し【内染司】

  1. 〘 名詞 〙うちのそめもののつかさ(内染司)

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世界大百科事典(旧版)内の内染司の言及

【染色】より

…しかしいずれにしても,染加工の方法として摺りがあったことは認められよう。 律令制下の染色は大蔵省の下にある織部司(おりべのつかさ)や宮内省に直属する内染司(うちのそめもののつかさ)の指揮,統制のもとに行われてきた。当時織部司の管轄にあった染色工人は緋染70戸,藍染33戸その内訳は大和国に29戸,近江国に4戸であった。…

※「内染司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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