円卓(読み)エンタク(その他表記)Round Table

精選版 日本国語大辞典 「円卓」の意味・読み・例文・類語

えん‐たくヱン‥【円卓】

  1. 〘 名詞 〙 円形のテーブル。まるしょく。
    1. [初出の実例]「木蔭の円卓(ヱンタク)を囲んで七八人の洋服紳士〈略〉頻りと放言大笑して居る」(出典園遊会(1902)〈国木田独歩〉三)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円卓」の意味・わかりやすい解説

円卓
えんたく
Round Table

アーサー王伝説中の王のテーブル。ワースの『ブリュ物語』 (1155) に初めて現れ,それをもとにしたラヤモンの『ブルート』 (1200頃) によれば,部下騎士たちが席次で争うことを防ぐため 150人が一度にすわれる円卓を作ったという。その後聖杯伝説と結びつき,最後の晩餐ユダの席を象徴する「命取りの席」 Siege Perilousが設けられ,聖杯の探求運命づけられた騎士のみがすわれるとした。

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