精選版 日本国語大辞典 「円実」の意味・読み・例文・類語 えん‐じつヱン‥【円実】 〘 名詞 〙 仏語。円頓一実(えんどんいちじつ)の意。天台宗の教理をさし、その教えが円頓円満の、絶対真実の教えであることをいう。→円頓・一実。[初出の実例]「或は止観円実(エンジツ)の学窓あり」(出典:源平盛衰記(14C前)二八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円実」の解説 円実 えんじつ 1214-1272 鎌倉時代の僧。建保(けんぽ)2年生まれ。九条道家の子。母は藤原綸子(りんし)。文暦(ぶんりゃく)2年興福寺別当となる。同寺領大住荘と石清水八幡宮領薪荘との争いで寛元元年辞任。正嘉(しょうか)2年再任されるが,翌年しりぞき,文永元年興福寺衆徒の要求で丹波に流された。文永9年11月26日死去。59歳。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例