円正寺村(読み)えんしようじむら

日本歴史地名大系 「円正寺村」の解説

円正寺村
えんしようじむら

[現在地名]伊丹市伊丹四丁目・同六丁目・同八丁目・南本町みなみほんまち二丁目

伊丹郷町を形成する一五ヵ村の一村伊丹町竹屋たけや町の南に位置する。円正路村とも(寛文九年伊丹郷町絵図、「正心調法記」武田家文書)文禄伊丹之図に村名がみえる。初め幕府領、寛文元年(一六六一)から近衛家領で明治維新を迎えた(伊丹市史)石高は円正寺村免定写(小西家文書)によると寛文一〇年に一六石余、延宝六年(一六七八)は一八石余。天和三年(一六八三)頃の摂津国御料私領村高帳では伊丹村と一括されているが、元禄国絵図(内閣文庫蔵)で高一八石余。

円正寺村
えんしようじむら

[現在地名]浦和市円正寺・太田窪だいたくぼ大谷口おおやぐち

大田窪だいたくぼ村の東に位置し、東は伊苅いかり(現川口市)など。洪積台地沖積低地からなり、台地下を見沼代用水(西縁)が流れる。田園簿に村名はみえない。「郡村誌」に「恐らくは正保より元禄の間に大谷口村より分村せしものならん」とあるが、元和九年(一六二三)大田窪村御縄打水帳写(浦和市役所行政資料室蔵)には「円生寺」として九軒分の屋敷が記され、「風土記稿」に家数一〇軒とあることなどから大田窪村の内に含まれていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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