冥王星型天体(読み)メイオウセイガタテンタイ(その他表記)Plutoid

デジタル大辞泉 「冥王星型天体」の意味・読み・例文・類語

めいおうせいがた‐てんたい〔メイワウセイがた‐〕【冥王星型天体】

plutoid太陽系外縁天体に属する準惑星総称海王星軌道外にあり、太陽を周回する天体うち惑星としての定義を満たさないものを指す。2008年に国際天文学連合IAU)により正式名称とされた。プルートイド
[補説]国際天文学連合は、冥王星エリスマケマケハウメア四つを冥王星型天体としている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冥王星型天体」の意味・わかりやすい解説

冥王星型天体
めいおうせいがたてんたい
Plutoid

太陽系外縁天体(英語名はtrans-Neptunian objectsで、TNO略称)に属する準惑星のこと。2006年8月の国際天文学連合(IAU)で準惑星が定義された際に、冥王星が惑星から外れ準惑星になったが、同時に小惑星ケレスも準惑星に該当した。しかしケレス以外の準惑星は冥王星同様に海王星以遠の軌道をもち、組成や形成過程もケレスとは異なると考えられたので、日本からも新しい天体のグループとすることが提案され、2008年(平成20)5月に「冥王星型天体」(英語名はplutoid)という天体種族が制定された。

 冥王星型天体としては、冥王星、エリス、マケマケ、ハウメアが公式に認定されている。

[編集部 2022年10月20日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冥王星型天体」の意味・わかりやすい解説

冥王星型天体
めいおうせいがたてんたい

準惑星」のページをご覧ください。

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