冨士 月子(読み)フジ ツキコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「冨士 月子」の解説

冨士 月子
フジ ツキコ


職業
浪曲

本名
飯田 ハル

生年月日
明治31年 3月29日

出生地
北海道 函館

経歴
雲右衛門の浪曲を聴いて魅せられ、女流浪曲家を志して16歳で上京。きまった師にはつかず、我流の節と調子で、ネタは講釈師の旭堂麟生に教えを受ける。22歳の時に大阪に行き、2代目広沢虎吉の薫陶を受けて人気は爆発的に上がった。女流団体・成美会に所属して冨士月子を名乗り、初代春野百合子と関西女流浪曲の人気を二分した。女流に似合わず金襖物、世話物、仁侠物もこなし、巧みな節回し会話の明瞭さに定評がある大看板として活躍した。第6回上方演芸の殿堂入り。

没年月日
昭和51年 8月19日 (1976年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「冨士 月子」の解説

冨士 月子
フジ ツキコ

大正・昭和期の浪曲師



生年
明治31(1898)年3月29日

没年
昭和51(1976)年8月19日

出生地
北海道函館

本名
飯田 ハル

経歴
雲右衛門の浪曲を聴いて魅せられ、女流浪曲家を志して16歳で上京。きまった師にはつかず、我流の節と調子で、ネタは講釈師の旭堂麟生に教えを受ける。22歳の時に大阪に行き、2代目広沢虎吉の薫陶を受けて人気は爆発的に上がった。女流団体・成美会に所属して冨士月子を名のり、初代春野百合子と関西女流浪曲の人気を二分した。女流に似合わず金襖物、世話物、仁俠物もこなし、巧みな節回しと会話の明瞭さに定評がある大看板として活躍した。第6回上方演芸の殿堂入り。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「冨士 月子」の解説

冨士月子 ふじ-つきこ

1898-1976 大正-昭和時代の浪曲師。
明治31年3月29日生まれ。大阪の京山小福円に師事し宝家春栄を名のる。のち2代広沢虎吉について冨士月子とあらため,女流団の成美会にくわわる。美声啖呵(たんか)(会話)がうまく,「義士伝」などを得意とし,関西,関東花形となる。昭和51年8月19日死去。78歳。北海道出身。本名は飯田ハル。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「冨士 月子」の解説

冨士 月子 (ふじ つきこ)

生年月日:1898年3月29日
大正時代;昭和時代の浪曲師
1976年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android