はる

精選版 日本国語大辞典 「はる」の意味・読み・例文・類語

はる

〘助動〙 (活用は、「ら・り・る・る・れ・れ」) 尊敬の意を表わす。現在では、ほとんど敬意を伴わないで用いることも多い。多く関西地方で用いる。
(イ) 四段動詞未然形に付く。「書かはる」「読まはる」
※大内旅宿(1907)〈高浜虚子〉「自分の事のやうにして働かはるので此家の為にもなりますし」
(ロ) 四段活用の連用形に付く。「往にはる」「飛びはる」
太政官(1915)〈上司小剣〉一「二人ながら知りはらんのか」
(ハ) 四段以外の動詞連用形に付く。動詞が一音節の時は、長音になる。「起きはった」「植えはった」「見(ミー)はらへん」「来(キー)はるやろ」
(ニ) 助詞「て」に付く。…ていなさる。「寝てはった」「酔うてはる」
兵隊の宿(1915)〈上司小剣〉六「母アちゃん芝居してはるのや」
[補注](1)(イ)は、補助動詞「なさる」が変化した「やはる」が四段動詞の連用形に付いて、拗音化し(例、書きやはる→書きゃはる)、さらに直音化したもの(書きゃはる→書かはる)。
(2)(ロ)(ハ)(ニ)は、(イ)で成立した助動詞「はる」を「なさる」と同様に接続させて用いるようになったもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「はる」の解説

はる

?-? 江戸時代中期のキリシタン
親の罪をこうむり,隔離されて江戸小日向の切支丹(キリシタン)屋敷ではたらく。おなじ身の上長助結婚。屋敷に幽閉されたバテレン岡本三右衛門(キアラ),シドッチにつかえて信仰心をたかめ,正徳(しょうとく)4年(1714)長助とともにシドッチから受洗。ただちに自首,入牢して獄死した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android