凍てる(読み)イテル

デジタル大辞泉 「凍てる」の意味・読み・例文・類語

い・てる【凍てる/×冱てる】

[動タ下一][文]い・つ[タ下二]こおる。こおりつく。 冬》
「―・てた月の光が射して」〈鏡花・玄武朱雀〉
[類語]凍る冷える凍て付く凍りつく凍結氷結結氷冷凍こごるしばれる凍みる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凍てる」の意味・読み・例文・類語

い・てる【凍・冱】

  1. 〘 自動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]い・つ 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 凍る。凍りつく。また、凍ったような感じであることを比喩的にいう。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「冬さむきいてし氷を埋めおきてはや氷室とはいふにぞありける〈藤原隆源〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)夏)
    2. 「凍(イ)てた月の光が射して」(出典:玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉四)
  3. 石、れんがなどが凍りついて、こわれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android