出捐(読み)シュツエン

デジタル大辞泉 「出捐」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐えん【出×捐】

[名](スル)
金品を出して人を救うこと。「医薬品出捐する」
当事者一方自分意思で、財産上の損失をし、他方に利益を得させること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出捐」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐えん【出捐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金銭物品を寄付すること。人のために金を使うこと。
    1. [初出の実例]「中洲翁は所蔵の書冊及び著述の版権に付て義会に寄附し、別に金一千円を出捐し」(出典:読売新聞‐明治三六年(1903)一〇月三日)
    2. [その他の文献]〔史記‐陳丞相世家〕
  3. 当事者の一方の意思に基づき、財産上の損失をして、他に利得させること。
    1. [初出の実例]「自己の出捐を以て共同の免責を得たるときは」(出典:民法(明治二九年)(1896)四四二条)

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普及版 字通 「出捐」の読み・字形・画数・意味

【出捐】しゆつえん

寄附

字通「出」の項目を見る

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