出機(読み)デバタ

大辞林 第三版の解説

でばた【出機】

織物業者が糸などを提供して、下職などに織らせること。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

出機
でばた

織物の生産は、自給生産から、増大する一般の需要にこたえ、数人の人を雇用する家内工業へと発展するが、それでも生産に不足を生じるとき、外部に製織を依頼することになる。これを「出機」とよび、原料の糸を整経(せいけい)した状態で提供し、製織したのち集荷し、その製織上の手間賃を支払うことになる。この形態は農村工業の一つとして行われ、農家の副業で農閑期に製織されることになる。これに対し家内工業として自己の経営のもとで行われるのが「内機(うちばた)」である。これらの作業形態がどのようになっていたかについては織物史における織物経営の課題となっている。[角山幸洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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