出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…人生儀礼の中にも縁切の風がみられる。婚姻や葬式の際の出立ち儀礼において座敷の縁から下りる,使用していた茶碗をわる,仮門をくぐらせた後これをこわすなどの風習は,花嫁と生家,死者とこの世の家との絶縁を意味し,結果として婚家あるいはあの世との安定した結合を期待したのである。縁結び【植松 明石】
[日本演劇における縁切]
歌舞伎,人形浄瑠璃の脚本の一局面および演出の型で,相愛の男女が義理のために縁を切らねばならぬことになるという展開をさす。…
…その多くは伊勢参宮を望む者の組織で,田畑山林の共有による収入,頼母子(たのもし)式金融による運営のもとに,くじ引きにより毎年2~3人の代参者を決定して参宮させるのがふつうである。その出発にあたっては,講宿に講中が集まり,デタチ(出立ち)の祝をする。まず天照皇大神の掛軸を床の間に掲げ礼拝したのち,宴を張り,代参者に餞別を送る。…
※「出立ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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