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出立ち デタチ

デジタル大辞泉の解説

で‐たち【出立ち】

出かけるときの服装。転じて、身なり。いでたち。
「書生羽織を着た寛闊―である」〈魯庵社会百面相
出発。旅立ち。また、物事の始まり。
「たやすく弥陀の浄土へまゐりなんずるための―なり」〈蓮如御文章
出発のときの食事。いでたち。
「目覚めて、―焼(た)く女に」〈浮・一代男・二〉

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世界大百科事典 第2版の解説

でたち【出立ち】

旅行や社寺詣のため遠出するとき,親族縁者や近隣の人を招いて飲食すること。出発前の壮行の宴。婚礼や葬式にも出立ちの習俗がある。嫁入りの日,荷物を送り出してから行う酒宴や,嫁が実家を出るとき家人と別れの膳につくことをも出立ちという。出棺のとき,出立ちの膳といって,親族縁者が飲食したり,また出棺直前に会葬者に椀のふたなどで1杯だけの酒をのませ,出立ちの酒というところがある。入嫁や死をも長旅の別れとみての習俗である。

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大辞林 第三版の解説

でたち【出立ち】

旅立ち。出発。しゅったつ。 「 -は七つといひふくめたるに/旅賦」
はじまり。第一歩。発端。 「千里ひと飛び、出世の-/歌舞伎・春花五大力」
よそおい。服装。いでたち。 「ばつとしたる-に陰陽の神ものりうつり給ひて/浮世草子・一代男 7
旅立ちや出棺の際に出す食事。 「目覚めて、-たく女に/浮世草子・一代男 2

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世界大百科事典内の出立ちの言及

【縁切】より

…人生儀礼の中にも縁切の風がみられる。婚姻や葬式の際の出立ち儀礼において座敷の縁から下りる,使用していた茶碗をわる,仮門をくぐらせた後これをこわすなどの風習は,花嫁と生家,死者とこの世の家との絶縁を意味し,結果として婚家あるいはあの世との安定した結合を期待したのである。縁結び【植松 明石】
[日本演劇における縁切]
 歌舞伎,人形浄瑠璃の脚本の一局面および演出の型で,相愛の男女が義理のために縁を切らねばならぬことになるという展開をさす。…

【伊勢講】より

…その多くは伊勢参宮を望む者の組織で,田畑山林の共有による収入,頼母子(たのもし)式金融による運営のもとに,くじ引きにより毎年2~3人の代参者を決定して参宮させるのがふつうである。その出発にあたっては,講宿に講中が集まり,デタチ(出立ち)の祝をする。まず天照皇大神の掛軸を床の間に掲げ礼拝したのち,宴を張り,代参者に餞別を送る。…

※「出立ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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