分暁(読み)ブンギョウ

デジタル大辞泉 「分暁」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぎょう〔‐ゲウ〕【分暁】

[名・形動](スル)
夜が明けること。また、夜明け
明らかに悟ること。
「この道理原因を―せざるもの、なお数多あまたあるべし」〈中村訳・自由之理
明らかであること。また、そのさま。
神経功用を論ずる説、甚だ混淆こんこうして―ならず」〈中村訳・西国立志編

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精選版 日本国語大辞典 「分暁」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぎょう ‥ゲウ【分暁】

〘名〙 (「ふんきょう」とも。「ふん」「きょう」はそれぞれ「分」「暁」の漢音。「ぶん」は呉音。「ぎょう」は慣用音)
① (━する) 夜がまさに明けようとすること。
※山陽詩鈔(1833)七・嵐山「酔眸未必没分暁、暗処松杉明処花」 〔樊晦‐燕巣賦〕
② (━する) はっきりとわかること。
※足利本人天眼目抄(1471‐73)中「此をば誰が分暁せうずぞと云に」
③ (形動) 明らかなこと。明白なさま。
四河入海(17C前)六「茫々然として不暁ぞ。きっかと分暁にもないぞ」 〔洞天清録‐古鐘鼎彝器弁・款識真偽〕

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普及版 字通 「分暁」の読み・字形・画数・意味

【分暁】ぶんぎよう

夜明け。

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