日本歴史地名大系 「初野村」の解説 初野村はつのむら 福島県:相馬市初野村[現在地名]相馬市初野阿武隈高地の羽黒(はぐろ)山(三四五・八メートル)・羽(は)山(二七八・五メートル)東麓の緩傾斜地から台地にかけて位置し、東は黒木(くろき)村、西は仙台藩領の伊具(いぐ)郡大内(おおうち)村(現宮城県丸森町)。羽黒山下に水源をもつ祓(はらい)川と字内沢(うちざわ)に発する一(いち)ノ瀬(せ)川は字岩折(いわおれ)で合流し、下流は大坪(おおつぼ)川、さらに地蔵(じぞう)川になる。字南萱倉(みなみかやぐら)に源がある萱倉川は水無(みずなし)川、さらに小泉(こいずみ)川となる。天保郷帳に「古者 初野村・萱倉新田弐ケ村」と注記される。天文七年(一五三八)の段銭古帳に宇多(うだ)庄のうちとして「きのさき はつの」とみえ、段銭は一七貫四五〇文とあるが、「きのさき」は現新地(しんち)町埒木崎(らちきざき)の字木崎にあたるとみられる。 初野村はつのむら 熊本県:水俣市初野村[現在地名]水俣市初野津奈木(つなぎ)湾に流入する小津奈木(こつなぎ)川上流の平地部に位置し、北東は下初野(しもはつの)村、南は長野(ながの)村、西は陳内(じんない)村である。寛永一〇年(一六三三)の人畜改帳に「水俣内小津奈木村」の小村として「上初野村」がみえ、屋敷数三、男一三・女一三、牛一・馬一が記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by