勧請の時期や経緯について社伝では、延暦年間(七八二―八〇六)征夷大将軍坂上田村麻呂が出羽羽黒権現に立願し、勝利を得たので直ちに当地へ勧請、その後慈覚大師自作の弥陀・薬師・観音三体の唐金仏を安置、江刺郡の惣鎮守に祀られたという。
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〈いではじんじゃ〉ともいう。山形県鶴岡市の旧羽黒町,羽黒山上に鎮座。旧国幣小社。伊氐波(いでは)神をまつる。倉稲魂(うかのみたま),玉依姫(たまよりひめ)両神をもまつるとする伝もある。本来は出羽(いでは)国の国魂神をまつる神社。羽黒山は古くからこの地方の神奈備(かんなび)で,和銅年間(708-715)に出羽郡,出羽国が置かれると郡衙,国府から仰ぎみられた。《延喜式》では小社。修験道羽黒派の本山で崇峻天皇の子の蜂子皇子を開祖とし,境内には蜂子皇子の墓もある。月山(がつさん)神社,湯殿山神社を合わせた〈三神合祭殿〉があり,出羽神社すなわち出羽三山神社で,社前の鏡池からは信仰によって捧げられた多数の古鏡が発見されている。参道の杉並木と石段,五重塔(国宝)が有名。例祭は7月15日。
→出羽三山
執筆者:新野 直吉
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山形県の羽黒山山頂にある神社。正しくは「いではじんじゃ」。
[編集部]
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…修験道羽黒派の本山で崇峻天皇の子の蜂子皇子を開祖とし,境内には蜂子皇子の墓もある。月山(がつさん)神社,湯殿山神社を合わせた〈三神合祭殿〉があり,出羽神社すなわち出羽三山神社で,社前の鏡池からは信仰によって捧げられた多数の古鏡が発見されている。参道の杉並木と石段,五重塔(国宝)が有名。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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