はつゆき【初雪】 見参(げんざん)
- 中古、初雪の降った日に宮中へ群臣が参内したこと。また、その儀式。《 季語・冬 》
- [初出の実例]「国史云。桓武天皇延暦十一年十一月乙亥。雨レ雪。近衛官人已下賜レ物有レ差。初雪見参、是其濫觴歟」(出典:政事要略(1002頃)二五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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初雪見参
はつゆきけざん
平安時代、初雪が降ると、群臣が参内する儀式。桓武(かんむ)天皇の792年(延暦11)に始まった。左右の近衛(このえ)、衛門、兵衛の六衛府の官人が帯刀(たちはき)(帯刀して皇太子を護衛した者)とともに陣に参り、主殿寮、掃部(かもん)寮から参った女官らとともに、綿、禄(ろく)などを賜る。順徳(じゅんとく)天皇(在位1210~21)のころからこの儀は行われなくなったが、足利(あしかが)将軍が初雪の日に管領(かんれい)の邸(やしき)に参って酒宴を催す「初雪の御成(おなり)」は、初雪見参の変化したものとみてよい。
[山中 裕]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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