判任(読み)ハンニン

デジタル大辞泉 「判任」の意味・読み・例文・類語

はん‐にん【判任】

律令制で、式部省が選抜し、太政官だいじょうかんに申し出て官職に任じること。また、その官。郡司主政主帳などの下級職員を任じた。→勅任奏任
判任官」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「判任」の意味・読み・例文・類語

はん‐にん【判任】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制で、式部省が選考し、太政官に申し出て官職に任ずること。また、その官職。官人の任官手続のうちでは簡単で、郡司の主政、主帳などの下級官職を補任する。→勅任奏任
    1. [初出の実例]「判任者、式部銓擬而送之」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)七月戊戌)
  3. はんにんかん(判任官)」の略。
    1. [初出の実例]「彼の奏任・判任、貴しと雖も」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉二)

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