別教(読み)べっきょう

精選版 日本国語大辞典 「別教」の意味・読み・例文・類語

べっ‐きょう ‥ケウ【別教】

〘名〙 仏語
天台宗にいう化法四教の第三。菩薩だけに対する教え。蔵教・通教・円教と異なる、別の教え。〔守護国界章(818)〕
華厳宗で、華厳経に説く教え。三乗とは全く別の、究極・真実の教え。一乗の超絶的方面をいう。〔華厳一乗開心論(830)〕 〔華厳五教章‐一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「別教」の意味・読み・例文・類語

べっ‐きょう〔‐ケウ〕【別教】

天台宗で説く五時八教うち化法けほう四教の第三。他の三教のいずれとも異なる別の教え。菩薩ぼさつに対する教え。
華厳宗で、華厳経の教えが、三乗とは異なる究極真実の超絶的な一乗であるということ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android