前功(読み)ゼンコウ

デジタル大辞泉 「前功」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐こう【前功】

前人功績
「細心に学習し、然る後に―をつなぎ」〈中村訳・西国立志編
以前に立てた功績。
「一敗地にまみれば、是迄の―を空くするに、至らんことを」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「前功」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐こう【前功】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 前人の功績。
    1. [初出の実例]「因てブルーク・タイロル〈人の名〉『プリンシプル』〈書名〉を細心に学習し、然る後に前功を継ぎ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六)
    2. [その他の文献]〔書経‐盤庚下〕
  3. 以前にたてた勲功や功績。
    1. [初出の実例]「どこでもあれ一処でしそこなふたらば前功は無にならうぞ」(出典:史記抄(1477)三)
    2. [その他の文献]〔史記‐穰侯伝〕

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普及版 字通 「前功」の読み・字形・画数・意味

【前功】ぜんこう

今までの成果。〔戦国策西周〕今、韓・魏を破る。~の功甚だ多し。今秦の兵を以(ひき)ゐて塞を出で、兩(よぎ)り、韓を踐(ふ)みて梁を攻めんとす。一たび攻めて得ざれば、功盡(ことごと)く滅せん。して出でざるに(し)かざるなり。

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