劉こん(読み)りゅうこん(その他表記)Liu Kun; Liu K`un

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「劉こん」の意味・わかりやすい解説

劉こん
りゅうこん
Liu Kun; Liu K`un

[生]泰始7(271)
[没]大興1(318)
中国,六朝時代西晋 (→) 末の武将,文学者。魏昌 (河北省藁城県) の人。字は越石。若い頃は風流才子で,石崇陸機潘岳らと交わった。西晋末の動乱期に,并州 (山西省) 刺史として北方防衛にあたり,晋王朝の権威回復のため奮戦したが,東晋成立直後,非業の死をとげた。晩年逆境のなかで生れた詩文は,独自の沈痛な響きをもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android