力む(読み)リキム

デジタル大辞泉 「力む」の意味・読み・例文・類語

りき・む【力む】

[動マ五(四)]名詞りき(力)」の動詞化
からだに力を入れる。息をつめて力をこめる。いきむ。「バーベルを持ち上げようと―・む」
力のあるようなふりをする。強がってみせる。「腕まくりをして―・んでみせる」
うまくやろうと気負う。「―・まないでテストに臨む」
[可能]りきめる
[類語]意気込む勢い込む気張る張り切る気負う肩肘張る腕が鳴る腕にりをかけるハッスル

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精選版 日本国語大辞典 「力む」の意味・読み・例文・類語

りき・む【力】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 ( 名詞「りき(力)」の動詞化 )
  2. からだに力を入れる。
    1. [初出の実例]「この扇おもしろしとて、りきみ弾みたる小癪をするほどに」(出典:舞正語磨(1658)上)
  3. ことばや態度で力を示す。力のありそうな様子をする。威勢よくふるまう。威張る。
    1. [初出の実例]「せいひきく、りきみたり。利発者也。こうざい者也」(出典:評判記・満散利久佐(1656)大夫)
    2. 「コレ彌次さん、おめへりきんでもはじまらねへ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
  4. はりきる。着飾ったり格好をつけたりする。きばる。
    1. [初出の実例]「『ヒャアわれゃりきんだものをきたな』『ヲヲサ今ひろったが、ちっとはで過る』」(出典:咄本・聞上手(1773)薦かぶり)
  5. 張りがある。きりっとひきしまる。
    1. [初出の実例]「しかしいい女だぜ。眼つきのりきんだ、はなのしゃんとした、口元のかはゆらしい」(出典:人情本・春色恵の花(1836)二)

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