張切る(読み)ハリキル

デジタル大辞泉 「張切る」の意味・読み・例文・類語

はり‐き・る【張(り)切る】

[動ラ五(四)]
ゆるみなく十分に張る。ぴんと張る。「―・った糸を指ではじく」「―・った筋肉
元気や気力が満ちあふれる。意気込む。「―・って仕事をする」
[動ラ下二]はりきれる」の文語形
[類語]頑張る踏ん張る奮励する奮闘する奮発する奮起する勉励する精励する刻苦する粉骨砕身する努力するはげやり抜く粘る耐える耐え忍ぶ忍ぶこらえる辛抱する我慢する忍耐する隠忍する忍従する意気込む勢い込む気張る気負う力む肩肘かたひじ張る腕が鳴る腕にりをかけるハッスル刻苦勉励精進精勤恪勤かっきん努めるいそしむ精出す精を出す精が出る打ち込む注ぎ込む熱を入れる力を入れる馬力を掛ける野心満満精力的活発快活精彩元気活動的動的ダイナミックエネルギッシュエナジェティックあぶらが乗る水を得たうおのよう建設的積極的肯定的自主的発展的能動的計画的前向きポジティブ情熱的意欲的熱狂的熱情的白熱的激越狂熱熱烈烈烈熱血熱っぽい血が騒ぐ血気盛んパッショネートホットバイタルバイタリティー生き生き溌剌はつらつ生生せいせいビビッド奮って自発的主体的意図的進取進んで我勝ち我先我も我もしゃにむにアクティブアグレッシブ自ら身を以てダイレクト作為作為的あえてえいやっと我劣らじと強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない本腰腰を入れる入れ込むひたむきもりもり盛ん鬱然澎湃ほうはい勃勃油然ゆうぜん湧然沸沸むくむくみなぎるみなぎらすあふれる燃え上がる沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎる高ぶる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つ気を吐くしたり顔自慢顔自慢たらしい胸を張る得意満面得意顔有頂天意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるどや顔手柄顔天狗になる見得を切る大見得を切る

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精選版 日本国語大辞典 「張切る」の意味・読み・例文・類語

はり‐き・る【張切】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. ぴんと張る。十分に張る。
      1. [初出の実例]「指の先で張切(ハリキ)った皮の上をかんと弾いた」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉元日)
    2. 元気がみなぎりあふれる。大いに意気ごむ。
      1. [初出の実例]「今日行きたいと張り切ってゐらるる上に」(出典:歌舞伎・霊験曾我籬(1809)六幕)
    3. 緊張する。
      1. [初出の実例]「張りきった気がゆるんで来るに従って」(出典:范の犯罪(1913)〈志賀直哉〉)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙はりきれる(張切)
  3. [ 3 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 強く張って切り裂く。引っぱって切る。
    1. [初出の実例]「うへのきぬをはりきりて、いと惜しき事いひて」(出典:和泉式部集(11C中)上)

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