力革(読み)チカラガワ

デジタル大辞泉 「力革」の意味・読み・例文・類語

ちから‐がわ〔‐がは〕【力革】

馬具の名。あぶみを下げるために鞍橋くらぼね居木いぎと鐙の鉸具頭かこがしらとをつなぐ革。
近世よろいの袖の裏面佩楯はいだて家地いえじに、伸び縮みを抑えるためにつけた革。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「力革」の意味・読み・例文・類語

ちから‐がわ ‥がは【力革・力皮・逆

〘名〙
① 馬具の名。鞍橋(くらぼね)の居木(いぎ)と鐙(あぶみ)鉸具頭(かこがしら)とをつなぐ革。〔延喜式(927)〕
夢酔独言(1843)「力皮がきれて、あぶみを片っぽ川へおとした」
② 近世の鎧(よろい)の袖(そで)裏中央や佩楯(はいだて)の家地(いえじ)に、伸縮を抑えるためにつける革。
※筆の御霊(1827)後「袖の裏面に、ちから革と云革ありて付り」
③ 竹刀(しない)にかぶせた革の袋。当たりを柔らげる。
浄瑠璃新うすゆき物語(1741)上「此しなへの力皮(チカラガハ)一寸許(ばかり)手の内にてくつろげ、虚鞘(そらざや)の心にしたは貴人を恐るる兵法のならひ」

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