加藤栄三(読み)カトウ エイゾウ

20世紀日本人名事典 「加藤栄三」の解説

加藤 栄三
カトウ エイゾウ

昭和期の日本画家



生年
明治39(1906)年8月20日

没年
昭和47(1972)年5月24日

出生地
岐阜市加納広江町

学歴〔年〕
東京美術学校日本画科卒

主な受賞名〔年〕
文展文部大臣賞〔昭和11年〕「薄暮」,日本芸術院賞(昭33年度)〔昭和34年〕「空」

経歴
美校在学中の昭和4年第10回帝展で「夏日小景」が初入選。その後結城素明師事、11年文展「薄暮」で文部大臣賞、14年第3回新文展で「月夜」が特選、15年無鑑査となった。18年海軍報道班員としてセレベスジャワ従軍作戦記録画を描いた。戦後22年創造美術創立に参加、25年脱退し日展復帰、日展審査員をたびたび務めた。34年第1回日展の「空」で33年度日本芸術院賞を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤栄三」の解説

加藤栄三 かとう-えいぞう

1906-1972 昭和時代の日本画家。
明治39年8月20日生まれ。昭和4年帝展に「夏日小景」が初入選。のち結城素明(ゆうき-そめい)に師事する。14年新文展で「月夜」が特選を受賞。戦後22年創造美術の結成にくわわるが,25年脱退,日展にもどる。34年「空」で芸術院賞。昭和47年5月24日死去。65歳。岐阜県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「加藤栄三」の意味・わかりやすい解説

加藤栄三【かとうえいぞう】

日本画家。岐阜県生れ。1931年東京美術学校卒業後,結城素明に師事。写実を追求しながらも抒情性を失わず,《風神雷神》に見られるような古典の新しい解釈も試みた。

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