労多くして功少なし(読み)ロウオオクシテコウスクナシ

デジタル大辞泉 「労多くして功少なし」の意味・読み・例文・類語

ろうおおくしてこうすくなし

苦労した割には効果が少ない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「労多くして功少なし」の意味・読み・例文・類語

ろう【労】 多(おお)くして功(こう)(すく)なし

  1. 苦労ばかりが多くて効果が少ない。苦労の多いわりには得るものが少ない。
    1. [初出の実例]「労多功少、恐非上策」(出典続日本紀‐天平九年(737)四月戊午)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「労多くして功少なし」の解説

労多くして功少なし

たいへんな苦労をしても、成果にとぼしく報われないこと。

[使用例] 実際をいうと、人に戯曲書き方を教える暇に、自分でいいものを書く方がほんとうかもしれない。ことに、労多くして効すくなしという不安が、もとよりなくはないが、今日のごとく戯曲不振の時代において、一人でもそれに志すものがあれば、みんなでその芽を育てて行く義務があると思うのである[岸田国士*戯曲講座|1932]

[解説] 「功」は手柄、成果をいいます。骨折ったわりに結果がおもわしくない場合や、結果は上々でも評価されない時に用いられます。

[類句] 労して功無し

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android