六訂版 家庭医学大全科 「動物咬傷」の解説
動物咬傷
どうぶつこうしょう
Animal bite
(外傷)
どんな外傷か
哺乳類によって
最も多いのがイヌによるものですが、咬む力が強いので、組織の
症状の現れ方
感染を起こすと発赤、
治療の方法
汚染創であり、創を清浄化(洗浄・消毒)しても無菌にすることは困難です。したがって、咬傷は縫合しないのが原則で、創周辺の挫滅組織を切除して洗浄・消毒をしたのち、開放したまま治療します。
なお、近年、狂犬病は国内ではまったく発生がないので、特別な事情がないかぎり、狂犬病の免疫療法は行われていません。
吉岡 敏治
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報