勝本城跡(読み)かつもとじょうあと

国指定史跡ガイドの解説

かつもとじょうあと【勝本城跡】


長崎県壱岐市勝本町にある城跡。城は勝本港を眼下に、遠く対馬を望める位置に所在する。武末城、風本城、雨瀬包城(あませかねじょう)とも呼ばれた。海抜78.9mの山頂部に築城され、山頂の本丸跡、一の門と二の門の間にあった桝形と、その左右の石垣が残っており、2002年(平成14)に国の史跡に指定された。豊臣秀吉は唐入りに際して肥前名護屋城に本拠を置き、朝鮮半島への飛石的な位置にある壱岐勝本(勝本城)と対馬府中(清水山城)に出城を築き、上対馬撃方山(うちかたやま)と朝鮮釜山浦とを結ぶ補給路とするため、1591年(天正19)、壱岐の領主松浦鎮信(まつらしげのぶ)(平戸城主)に城を築かせ、およそ4ヵ月で完成させたといわれている。木造建築物は戦いの終了とともに取り壊された。現在、周辺は城山公園として整備され、蕉門十哲のひとり河合曽良(かわいそら)の「春にわれ乞食やめても筑紫かな」が刻まれた句碑などもある。郷ノ浦港から車で約25分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、財やサービスの対価の支払い手段として、物理的なキャッシュ(現金)である紙幣や硬貨ではなく、クレジットカードや電子マネーなどによる電子的な決済手段を用いることをいう。このキャッシ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android