勢家(読み)セイカ

デジタル大辞泉 「勢家」の意味・読み・例文・類語

せい‐か【勢家】

権力勢力のある家。「権門勢家

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精選版 日本国語大辞典 「勢家」の意味・読み・例文・類語

せい‐か【勢家】

  1. 〘 名詞 〙 権勢のある家。ときめく家。権門。せいけ。
    1. [初出の実例]「藤原幹高元非氏人、更号神主、寄事勢家、動致事妨」(出典:成簣堂文書‐寛弘九年(1012)六月八日・大和国司解案)
    2. 「道理非理を論ぜず、権門・勢家(セイカ)〈高良本ルビ〉を追捕し」(出典:平家物語(13C前)七)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐梁鴻伝〕

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普及版 字通 「勢家」の読み・字形・画数・意味

【勢家】せいか

権勢の家。〔顔氏家訓止足〕先侯(含)、子姪を戒めて曰く、汝の家は書生の門なり。世富貴無し。自今、仕宦(しくわん)は二千石ぐべからず。婚姻は勢家を貪ること勿(なか)れと。

字通「勢」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の勢家の言及

【権門勢家】より

…権勢のある門閥や家柄。権門も勢家(〈せいけ〉とも読む)も《後漢書》など中国の古典にみえる語であるが,日本では,いずれも同じ意味で,または権門勢家と熟して,平安前期から室町時代まで,権勢ある貴族が政治的,社会的に特権を誇示している状態を指す語として,法令にも文芸にも用いられた。江戸時代には,権力ある役人あるいはそれへの奉仕,接待,賄賂などの意に用いられた。…

※「勢家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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