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勢語臆断 セイゴオクダン

デジタル大辞泉の解説

せいごおくだん【勢語臆断】

江戸前期の注釈書。4巻。契沖著。元禄5年(1692)ごろ成立。享和2年(1802)刊。伊勢物語古注を検討・批判し、新説を加えたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいごおくだん【勢語臆断】

契沖による《伊勢物語》の注釈書。4巻。1692年(元禄5)以前に成る。それ以前の古注を一新した注釈。在原業平の一生のことをしるしたものとするとともに,物語は虚実をまじえて書くものであり,この物語にも実録ではないことが多いとするのが,契沖の《伊勢物語》の読み方である。詳細な史実の考証や言葉の解釈とともに,文学として造形された業平像を深く理解していることがよくあらわれている。【平野 仁啓】

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大辞林 第三版の解説

せいごおくだん【勢語臆断】

注釈書。四巻。契沖著。1692年頃成立。伊勢物語を作り物語と考え、古今集との関係を考察、古注を批判した。

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世界大百科事典内の勢語臆断の言及

【契沖】より

…さらに悉曇学によって言葉についての厳密な感覚をもっていた契沖は,万葉仮名の表記に用字の統一性があることを発見して《和字正濫抄》を著し,〈歴史的仮名遣い〉の基礎を確立した。上記の著作のほかに,古典の注釈書には《厚顔抄》(記紀歌謡の注釈),《古今余材抄》《勢語臆断》《源注拾遺》《百人一首改観抄》などがあり,歌枕の研究として《勝地吐懐篇》,随筆として《河社(かわやしろ)》《円珠庵雑記》などがある。契沖の後世に与えた影響は大きく,荷田春満,賀茂真淵,本居宣長,上田秋成,橘守部らの多くの研究がその成果を取り入れており,契沖は〈古学の始祖〉(本居宣長《初山踏》)として近世古典研究の出発点に位置しているといえる。…

※「勢語臆断」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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