匂いやか(読み)ニオイヤカ

デジタル大辞泉 「匂いやか」の意味・読み・例文・類語

におい‐やか〔にほひ‐〕【匂いやか】

[形動][文][ナリ]
つやつやと輝くように美しいさま。におやか。
彼女の顔の白さが薄闇なかに―に仄めいた」〈秋声仮装人物
よい香りが立ちこめているさま。かぐわしいさま。におやか。「匂いやかな春の気」
[類語]馥郁匂やか匂う薫るくんずる匂わす鼻につくかぐわしいかんばしい芬芬ふんぷん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「匂いやか」の意味・読み・例文・類語

におい‐やかにほひ‥【匂やか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 )
  2. つやつやと輝くように美しいさま。あたりに照り映えるように美しいさま。また、人が、内側からの魅力があふれてくるように美しいさま。つややか。におやか。
    1. [初出の実例]「いとあてにけだかく、さすがににほひやかにおはします」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
  3. 芳香が立ちこめているさま。また、においがはっきりわかるさま。におやか。

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