北前(読み)きたまえ

精選版 日本国語大辞典 「北前」の意味・読み・例文・類語

きた‐まえ ‥まへ【北前】

[1] 北陸地方。また、北国海域全般をさしていうこともある。
洒落本・新かた後の月見(1819)序「おけさとかいふ北(キタ)まへのうたなど」
[2] 〘名〙 「きたまえぶね(北前船)」の略。
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「弐百俵と雁に告こす 北前の舟賃ちろり虫の声〈重安〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本歴史地名大系 「北前」の解説

北前
きたまえ

[現在地名]北谷町北前・北前一丁目

北谷ちやたん地区南の沖積低地(安良波原・土々小堀原)にあり、東は北谷ターブックヮ、南は佐阿天さあてん(上流は普天間川)、西は東シナ海に面する。もとは一九世紀前半に首里・那覇士族が寄留して北谷村の南側に開かれた北谷ヌ前ちやたんぬめーとよばれた屋取集落。集落は西海道(現国道五八号)に沿って両側にある。

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