20世紀日本人名事典 「北山茂夫」の解説
北山 茂夫
キタヤマ シゲオ
昭和期の日本史学者 元・立命館大学教授。
- 生年
- 明治42(1909)年3月3日
- 没年
- 昭和59(1984)年1月30日
- 出生地
- 和歌山県有田郡鳥屋城村(現・金屋町)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部国史学科〔昭和9年〕卒
- 経歴
- 横浜・潤光学園、和歌山・田辺中学を経て、昭和22年より立命館大学教授として日本史を講じ、44年に退職。以後、文筆業に専念。日本古代史研究の開拓者の一人。とくに正倉院文書の研究から、わが国で初めて農民の家族構造の実態を実証した研究は画期的で、東大在学中、故羽仁五郎の指導を受けマルクス主義史学の方法を継承した。著書に「奈良朝の政治と民衆」「日本古代政治史研究」「万葉の世紀〈正・続〉」「万葉の世紀とその前後〈上・下〉」「王朝政治史論」「中世の武家と農民」「藤原道長」「大伴家持」「柿本人麻呂」「平将門」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報