北海道東北開発公庫(読み)ほっかいどうとうほくかいはつこうこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北海道東北開発公庫」の意味・わかりやすい解説

北海道東北開発公庫
ほっかいどうとうほくかいはつこうこ

北海道東北開発公庫法 (昭和 32年法律 82号) に基づいて設立された政府金融機関。北海道および東北地方 (東北6県のほか新潟県を含む) において開発事業を行う会社などに,一般の金融機関と協調した長期融資,出資債務保証を行うことによって,この地方の発展に資する目的で設立されたもの。当初は北海道開発公庫法 (昭和 31年法律 97号) に基づき北海道開発公庫として設立されたが,同法が改正されたことにより現法律名,現公庫名に変更され,増資して組織も改め,業務範囲を拡大した。資金は政府出資金,政府借入金のほか,北海道東北開発債券の発行によって調達されていた。対象とされた事業は,(1) 石炭,可燃性ガス,その他未開発鉱物資源の利用度の高い工業,(2) 農林畜水産物の加工度の高い工業,(3) 鉱業,精錬業,(4) 産業の振興開発にかかわる交通運輸業,(5) 産業の振興開発に寄与する事業の用に供する土地の造成事業,(6) 産業の振興開発のため特に必要な事業で主務大臣の指定するものであった。 1999年日本開発銀行統合日本政策投資銀行に業務を承継した。

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百科事典マイペディア 「北海道東北開発公庫」の意味・わかりやすい解説

北海道東北開発公庫【ほっかいどうとうほくかいはつこうこ】

北海道・東北地方における産業の振興開発のため,長期資金貸付等を行う政府金融機関。1956年設立の北海道開発公庫を翌年改組。一般金融機関との協調融資を特色とする。資金源は資金運用部等からの借入金,債券発行等。本店東京。1999年10月,日本開発銀行とともに,日本政策投資銀行として統合された。
→関連項目公庫

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世界大百科事典(旧版)内の北海道東北開発公庫の言及

【公庫】より

…100%政府出資の政府金融機関で,国民金融公庫住宅金融公庫,農林漁業金融公庫,中小企業金融公庫,北海道東北開発公庫,環境衛生金融公庫,公営企業金融公庫,中小企業信用保険公庫,沖縄振興開発金融公庫がある(1996年末現在)。これらの公庫は,おもに財政投融資資金などの政府資金を,それぞれの公庫が担当する特定分野に低利で貸し付け,政府が行政目的を遂行する一助にされる。…

※「北海道東北開発公庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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