北硫黄島(読み)キタイオウトウ

デジタル大辞泉 「北硫黄島」の意味・読み・例文・類語

きた‐いおうとう〔‐いわうタウ〕【北硫黄島】

東京都硫黄列島にある火山島。昭和19年(1944)、第二次大戦激化にともない全島民が強制疎開。現在は無人島。平成23年(2011)「小笠原諸島」の名で世界遺産自然遺産)に登録された。きたいおうじま。

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日本歴史地名大系 「北硫黄島」の解説

北硫黄島
きたいおうじま

硫黄島の北約六〇キロに位置する円錐形の火山島。「きたいおうとう」ともよぶ。周囲約八・八キロ、面積約五・五七平方キロ、最高点はさかきヶ峰の標高七九二メートル。明治三一年(一八九八)開拓が始まり、同三四年には三一戸・一一二人が移住している。農漁業が営まれ、北西部に西にし村、東部石野いしの村の集落が形成された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「北硫黄島」の解説

北硫黄島

東京都小笠原諸島の火山列島、硫黄列島の最北端にある無人島。母島南西約170km、硫黄島の北約80kmに位置する。欧名は「サン・アレッサンドロ島」。「きたいおうじま」とも読む。

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世界大百科事典(旧版)内の北硫黄島の言及

【硫黄列島】より

…小笠原諸島に属する列島で,火山列島とも呼ばれる。ほぼ70kmの等間隔をなして南北に並ぶ北硫黄島,硫黄島,南硫黄島からなり,東京都小笠原支庁小笠原村に含まれる。父島,母島などの小笠原群島が第三紀の海底火山が後に隆起した海底山脈であるのに対し,この列島は第四紀後半から活動を始めた新しい火山島からなる。…

※「北硫黄島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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