精選版 日本国語大辞典 「十六々指」の意味・読み・例文・類語
じゅうろく‐むさしジフロク‥【十六六指・十六武蔵】
- 〘 名詞 〙 遊戯の一種。親石(黒石)一個、子石(白石)一六個を用い、盤図の上の中央に親石、外郭に子石一六個を並べる。親から動いて二つの子石の間に割りこむと左右の子石は死に、取られる。また、子石が親石をかこんで動けなくすれば親石の負けとなる。別にせっちん詰めといって、子石が親石を牛部屋(下の三角形の部分で「せっちん」ともいう)の隅に追いこんで親石を負けとする法がある。はじめは博打として行なわれ、のちに家庭遊戯となった。十六目石。むさし。十六さすがり。牛追にっさ。さすがり。弁慶むさし。《 季語・新年 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
- 十六六指
- [初出の実例]「常に十六むさしを慰にさされけるに」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一)