十味敗毒湯(読み)ジュウミハイドクトウ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「十味敗毒湯」の解説

十味敗毒湯

(大杉製薬、大峰堂薬品工業、クラシエ製薬、クラシエ薬品、小太郎漢方製薬、三和生薬、ジェーピーエス製薬、太虎精堂製薬、ツムラ、帝國漢方製薬、帝國製薬、東洋薬行、本草製薬、松浦薬業)


 皮膚疾患の初期じんましん接触皮膚炎急性湿疹しっしんみずむしなどの治療薬です。


 散発性、あるいはびまん性の発疹ほっしんでおおわれ、滲出しんしゅつ液の少ない、比較的体力のある人に用います。


 また、アレルギー性の湿疹をおこしやすい体質の人の、体質改善に用いることもあります。


①ほかに薬を用いているときは、あらかじめ医師に報告してください。


②副作用として、食欲不振、胃部の不快感といった胃腸症状をおこすことがあります。


③長期間用いているときに、血圧の上昇、むくみ、体重増加、脱力感、手足けいれん麻痺まひ、過敏症(発疹、発赤、かゆみなど)といった症状が現れたら、服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


④指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「十味敗毒湯」の解説

じゅうみはいどくとう【十味敗毒湯】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)荊芥(けいがい)防風(ぼうふう)柴胡(さいこ)桔梗(ききょう)川芎(せんきゅう)茯苓(ぶくりょう)桜皮(おうひ)または樸樕(ぼくそく)甘草(かんぞう)生姜(しょうきょう)独活(どっかつ)などを含む。明(みん)代の医学書『万病回春(まんびょうかいしゅん)』の処方をもとに、江戸時代の医師・華岡青洲(はなおかせいしゅう)(1760~1835年)が創製した。化膿(かのう)性の腫(は)れ物および湿疹(しっしん)じんましんフルンクロージスの体質改善などに用いる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「十味敗毒湯」の解説

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

漢方薬のひとつ。じんましんや化膿を伴う皮膚炎などの症状に処方される。

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