十種ヶ峰(読み)トクサガミネ

関連語 山地

日本大百科全書(ニッポニカ) 「十種ヶ峰」の意味・わかりやすい解説

十種ヶ峰
とくさがみね

山口県山口市阿東(あとう)地区と島根県鹿足(かのあし)郡津和野(つわの)町との県境にある山。標高989メートル。御食主神(みけぬしのかみ)の十種神宝に由来する山名といわれ、その秀麗な山形から長門富士(ながとふじ)ともよばれる。とがった山頂からは東に中国山地を望み、北西須佐湾から萩(はぎ)沿岸の変化に富む日本海の海岸線が見渡せる。中腹は広く緩やかなチマキザサ草原となり、冬はスキー場として知られ、山口県十種ヶ峰青少年野外活動センターやオートキャンプ場がある。

三浦 肇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の十種ヶ峰の言及

【阿東[町]】より

…嘉年は阿武川の源流にある小盆地で県下で最も雪の多い所である。県境に秀麗な山容を見せる十種(とくさ)ヶ峰(989m)は長門の名峰として知られ,山口線に近い船平山とともに中国地方西端のスキー場として人気がある。阿武川中流に長門峡県立自然公園があり,紅葉の季節に観光客が多い。…

※「十種ヶ峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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