半作(読み)ハンサク

デジタル大辞泉 「半作」の意味・読み・例文・類語

はん‐さく【半作】

農作物の収穫量が平年半分であること。
「天頭様が―しか呉れさっしゃらねえのに」〈木下尚江良人の自白
《「はんざく」とも》建物などがまだ全部はでき上がっていないこと。また、そのもの。
「―ナガラ作ル」〈日葡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「半作」の意味・読み・例文・類語

はん‐さく【半作】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「はんざく」とも ) 建築や細工品などが、まだできあがっていないこと。また、そのもの。作りかけ。半造作
    1. [初出の実例]「五位、其の半作なる家の延に居て」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
  3. 農作物の収穫高が、平年作の半分であること。
    1. [初出の実例]「『君のとこ幾(なん)ぼとれた』〈略〉『やうやく半作よ』」(出典不在地主(1929)〈小林多喜二〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android