デジタル大辞泉 「半偈」の意味・読み・例文・類語 はん‐げ【半×偈】 偈文の半分。特に、諸行無常偈の後半の「生滅滅已めつい、寂滅為楽」のこと。釈迦が雪山せっせんで修行中に、身を羅刹らせつに与えることを約して聞くことができたという。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「半偈」の意味・読み・例文・類語 はん‐げ【半偈】 〘 名詞 〙 仏語。偈文の半分。普通には、涅槃経にある偈「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」の後半の八字。釈迦が雪山(せっせん)で菩薩の行を修めていた時、羅刹(らせつ)から前の半偈を聞いて歓喜し、後の半偈も聞こうとしたが、羅刹が語らなかったので、釈迦は自分の身を羅刹に与えることを約して聞くことができたという。[初出の実例]「初知解二劫前途障一、半偈従来難レ得レ聞」(出典:田氏家集(892頃)上・聴読経)[その他の文献]〔南本涅槃経‐一三〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例