南相木(読み)みなみあいき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南相木」の意味・わかりやすい解説

南相木(村)
みなみあいき

長野県東部、南佐久郡(みなみさくぐん)の村。1889年(明治22)村制施行。千曲(ちくま)川の支流相木川上流にある。群馬県に接する関東山地東斜面の標高900メートル前後に位置する高冷地山間村で、相木川に沿って集落耕地がある。JR小海(こうみ)線小海駅へ通ずる相木川沿いが唯一の道。耕地は村域の約4%で、高原野菜シイタケ花卉(かき)などを産する。役場は江戸時代建造のかや葺(ぶ)きの建物を使用して有名だったが、1993年(平成5)に新築移転し、旧役場は現在民俗資料館として再々利用されている。面積66.05平方キロメートル、人口962(2020)。

[小林寛義]

『『南相木村誌』(1963・南相木村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「南相木」の意味・わかりやすい解説

南相木[村] (みなみあいき)

長野県東部,南佐久郡の村。人口1121(2010)。千曲川東岸の支流南相木川が村の中央部を北西に流れ,川沿いに耕地が開けるが,総面積のほとんどは関東山地に属する。川の上流にある奥三川渓谷は代表的な景勝地。主産業は農業で,近年ハクサイ,レタスなどの高原野菜の栽培が急増し,農産物販売総額の80%近くを占める。マツタケの産地として有名で,ほかに菊,ナメコなどの栽培も行われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android