朝日日本歴史人物事典 「南部信光」の解説
南部信光
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。信政の子。母は工藤氏の娘で加伊寿御前と伝えられる。幼名刀寿丸。薩摩守。奥羽南朝の中心人物で,北畠顕家を助けて活躍した。観応1/正平5(1350)年,祖父政長から陸奥国糠部郡八戸郷(青森県八戸市)などを譲られて家督を継いだ。その後,本領である甲斐国波木井郷(山梨県身延町)に帰った。貞治6/正平22年に同地で,北朝の神大和守と合戦したことが伝えられている。のちに再度八戸郷に帰り,弟政光に家督を譲り,同地で死去。<参考文献>『遠野市史』2巻
(伊藤喜良)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報