南野中村(読み)みなみのなかむら

日本歴史地名大系 「南野中村」の解説

南野中村
みなみのなかむら

[現在地名]赤穂市南野中細野町ほそのちよう

千種ちくさ下流大川分流尾崎おさき(現千種川)に狭まれた中洲にあり、同川の左岸山地。南は尾崎村となか村の北端。慶長国絵図では野中村を中央に北と流れを挟んだ南に野中と記される。南の野中が南野中村で、「赤穂郡志」に「野中の両村ハ一村ナリ、洪水ニ破ラレテ二ツトナル」とみえる。村の北端、両川の分岐部に浅野氏時代に造ったかめこう井堰がある。大川の高瀬舟運航のため水量を調節し、姫路への交通路としての役目をもつ。正保郷帳に南野中村とみえ田高一石余・畑高四三〇石余、新田あり。宝永三年(一七〇六)の指出帳によると高四五四石余、畑方で米は手形買いし定納。高札場一、家数八二・人数四七八、馬六・牛一七、肥船二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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