日本歴史地名大系 「博労座跡」の解説
博労座跡
ばくろうざあと
大山寺境内入口にあるかつて牛馬市が開かれた場所で、現在はバスの停留所および一般駐車場となっている。市の起源やその時期については明確ではない、伝説によれば、大智明権現(地蔵菩薩)は古くから農業神として崇敬されており、また承安年間(一一七一―七五)に大山の基好が地蔵菩薩を牛馬守護仏と唱えて諸国に守札を施与して以後、祭礼の節に牛馬に荷を負わせて参詣することが普及したという。かつ大山裾野での放牧により良質の牛馬が育てられることが、自然に春秋の参詣時に牛馬の売買習慣を成立させたともいわれる。
近世初期には大山に至る
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報