博陸(読み)ハクリク

精選版 日本国語大辞典 「博陸」の意味・読み・例文・類語

はく‐りく【博陸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「博陸」は、中国、河北省にあった城の名。漢の武帝が霍光を博陸侯に封じた故事による ) 国家重責に任じることのできる人。転じて、関白(かんぱく)唐名。はくろく。
    1. [初出の実例]「至于彼事者。先伺博陸御気色天聴侍」(出典明衡往来(11C中か)上末)
    2. [その他の文献]〔呉志‐諸葛恪伝〕
  3. 双六(すごろく)のこと。

はく‐ろく【博陸】

  1. 〘 名詞 〙はくりく(博陸)
    1. [初出の実例]「関白 唐名、殿下・博陸(ハクロク)執柄」(出典:運歩色葉集(1548))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の博陸の言及

【関白】より

…天皇を補佐して政務を執行する職。執柄(しつぺい),博陸(はくろく),霍光(かくこう)ともいう。中国前漢の宣帝が霍光に対し,〈諸事皆まず関(あずか)り白(もう)すべし〉と命じたのに由来するが,日本では宇多天皇が887年(仁和3)太政大臣藤原基経に対して下した詔に関白の語がみえるのが初例。…

※「博陸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android