執柄(読み)シッペイ

精選版 日本国語大辞典 「執柄」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ぺい【執柄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 政治の権力をにぎること。また、その人。
    1. [初出の実例]「大抵も摂政関白のほかに、執柄(シッペイ)の臣あひならび給ふ事、希代の例とぞ申しあへる」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔陳琳‐為袁紹檄予州文〕
  3. 摂政、関白の異称。
    1. [初出の実例]「右少将斉信為上臈之四位少将、而被越、為執柄孫歟」(出典:小右記‐永延二年(988)二月二八日)

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普及版 字通 「執柄」の読み・字形・画数・意味

【執柄】しつぺい

政権を握る。〔商君書、算地〕身に堯・の行ひりて、而も功、湯・武の略にばざるは、此れを執るの罪なり。臣ふ、其のちを語(つ)げん。

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世界大百科事典(旧版)内の執柄の言及

【関白】より

…天皇を補佐して政務を執行する職。執柄(しつぺい),博陸(はくろく),霍光(かくこう)ともいう。中国前漢の宣帝が霍光に対し,〈諸事皆まず関(あずか)り白(もう)すべし〉と命じたのに由来するが,日本では宇多天皇が887年(仁和3)太政大臣藤原基経に対して下した詔に関白の語がみえるのが初例。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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